8月のゴー宣道場には樋口陽一編の
『解説・世界憲法集』を持ち込んだ。
但し、討議の中で実際に紹介したのは
ドイツの憲法(ドイツ連邦共和国基本法)だけ。
予め素人なりに各国の憲法を読み比べて、
「立憲主義的な縛り」という点では、
最も典型的な憲法と判断したからだ。
同憲法のような詳細な規定を、
直ちにわが国の憲法改正で取り入れるのは、
さすがに現実的ではないかも知れない。
しかし、立憲的な改憲の在り方を理解して貰うには、
十分に重要な資料になると考えた。
しかるに道場終了後、倉持麟太郎弁護士に
教えて貰ったところでは、以前、ある権威ある
憲法学者に意見を聴いたら、
「本当に立憲主義的に縛るなら、
ドイツの憲法のようなやり方になるかな」
と言われたらしい。
私の見立ても、まんざら的外れではなかったようだ。